保険医療機関等の皆様へ

レセプト電算処理システム(調剤)

参加しませんか レセプト電算処理システム(調剤)

厚生労働省 社会保険診療報酬支払基金 国民健康保険中央会

電子レセプトによる請求

レセプト電算処理システム(調剤)を導入して、請求事務の効率化、IT化を図りませんか。

レセプト電算処理システム(調剤)とは

レセプト電算処理システム(調剤)は、調剤報酬の請求を紙レセプトに代えて、電子媒体に収録したレセプト(電子レセプト)で提出を行うことができる仕組みを整備したものです。
保険薬局、審査支払機関及び保険者を通じて一貫した整合性のあるシステムを構築し、業務量の軽減と事務処理の迅速化を実現することを目的としています。

電子レセプトで請求するためには

医薬品コード(マスタ)等の整備が必要です

保険薬局では、調剤行為や医薬品などは薬局独自のコードにより管理・運用されていることがあります。レセプト電算処理システム(調剤)では、各保険薬局がそれぞれ独自のコードで請求されても審査支払機関で処理することができないため、厚生労働大臣が定めた統一コードにより請求することになります。
そのため、保険薬局の独自コードに統一コードを対応付けするなど、マスタの整備が必要となります。

マスタの整備方法

マスタの整備方法については、大別すると次の2つの方法があります。

医事会計システムのマスタを基本マスタに置き換える方法
この方法は、コード体系が変更となるため入力操作等の運用変更が生じますが、マスタの改定作業は不要となります
医事会計システムのマスタ内部に統一コードを組み込む方法
この方法は、独自のコード体系は変更しませんが、統一コ-ドとの対応付けの事前作業が必要となります
基本マスタ

基本マスタとは、電子レセプト請求のための統一コードに、価格や点数、算定条件等の各種情報を付加した電子的マスタファイルのことです。

マスタの種類 概要 主な記録項目
調剤行為マスタ 調剤行為名称、点数等を記録 調剤行為名称・コード、点数、点数計算情報
医薬品マスタ 薬価基準に基づく医薬品、薬価等の情報を記録 医薬品名・コード、薬価、単位
特定器材マスタ MS-DOS/CSV形式 特定器材名称・コード、規格、価格
コメントマスタ レセプト摘要欄記載情報を記録 コメント文・コード
■基本マスタの管理・提供

基本マスタは、厚生労働省と審査支払機関が責任を持って管理しています。そのため、調剤報酬や薬価等の改定に迅速に対応し提供しています。
なお、基本マスタは、次のホームページから無料で自由にダウンロードできます。
「診療報酬情報提供サービス」 URL=http://www.iryohoken.ne.jp

電子媒体の種類、規格

現在、請求できる電子媒体は、フレキシブルディスク(FD)及び光ディスク(MO)の2種類です。

種類 フォーマット・記録形式 規格 備考
フレキシブルディスク(FD) MS-DOS/CSV形式 JISX6225-1995 3.5インチ
光ディスク(MO) JISX6275-1997 90mm230MB
請求手続き

医事会計システムの移行作業が終わりましたら、移行が正しく行われているかを確認するため、審査支払機関との「確認試験」の実施をお勧めします。確認試験が良好に終了しましたら、電子レセプト請求を開始するための「磁気テープ等を用いた請求に関する届出」を審査支払機関に提出してください。

準備作業
・システム移行 ・「確認試験依頼書」提出

確認試験
・試験結果の分析及び修正 ・「磁気テープ等を用いた請求に関する届出」提出

電子請求開始

参加スケジュール

準備作業や参加手順を踏むためにかかる期間は、審査支払機関との確認試験をも含め概ね2か月程度となります。

■参加スケジュールの一例

※確認試験の実施は保険薬局の任意です。

必要となる費用

保険薬局の規模や使用されている医事会計システムによっても異なりますが、ある大手メーカーの参考価格によれば、15万~20万円程度となっています。
詳しくは各メーカーにお問い合わせください。

このシステムの導入により、一時的に経費を要しましたが、紙代などのコスト面での効果が出ており、非常に助かっています。 ……(東京都・薬局開設者)

システムの効果

請求事務が効率化されます

1. 紙レセプトを印刷する必要がなくなります。
2. 紙レセプトの本人・家族別や保険者番号順等の仕分け・編綴が不要となります。
3. 処方せんの写し※のレセプトへの貼付作業や続紙レセプトの貼付作業が不要となります。

※審査支払機関への処方せんの写しの提出は必要です.

■請求事務の時間の変化(レセプト1,000件の場合の例)
導入前
レセプトの印刷 90分
紙レセプトの仕分け、続紙及び処方せん写しの貼付等 10時間

導入後
FD作成時間 5分
レセプトデータの機械チェック(新規機械処理) 10分
紙レセプトの仕分け、続紙及び処方せん写しの貼付等(電子化されていない返戻レセプト及び自治体医療レセプトの仕分け業務にかかるもの) 3時間

正確なレセプトが提出できます

レセプト電算処理システム(調剤)では、患者の生年月日に基づく加算事項や同一月に併せて算定できないなどの点数算定上のチェックポイントを標準仕様として定めています。
この標準仕様を取り入れることにより、必要事項の記録漏れ、点数や算定ルールの誤りなどが確認できますので、より正確なレセプトが提出できます。

調剤報酬等の改定時のメンテナンス作業が軽減されます

保険薬局が調剤報酬や薬価等に独自のマスタを使用している場合、調剤報酬や薬価等の改定時には、変更箇所の分析や点数修正などマスタ変更作業に多大な労力、経費が必要です。
レセプト電算処理システム(調剤)を導入すれば、基本マスタを活用し機械的にマスタの変更作業ができますので、人的労力と経費が軽減されます。

このシステムの導入により、時間のかかる紙レセプト出力がいらなくなったので、大変楽になったと思います。今後は、処方せん写しもこのシステムに乗るようになれば、一層の省力化になると期待しています。……(東京都・薬局開設者)

調剤報酬請求に関して、時間が短縮されるとともに、システムできちんとチェックすることにより返戻が少なくなるなど、このシステムの効果は、とても大きいと思います。現在は、比較的小規模の店舗から導入しており、逐次大規模の店舗に拡大する計画としています。このシステムの導入後は、もう紙に戻ることはないと思います。 ……(新潟県・大手薬局電算担当者)

お問い合わせ先

詳細については、各都道府県に所在する社会保険診療報酬支払基金又は国民健康保険団体連合会へお問い合わせください。

都道府県名 社会保険診療報酬支払基金 国民健康保険団体連合会
北海道 011-241-8191 011-231-5161
青森県 017-734-7126 017-723-1336
岩手県 019-623-5436 019-623-4321
宮城県 022-295-7671 022-222-7070
秋田県 018-836-6501 018-862-6864
山形県 023-622-4235 023-623-7540
福島県 024-531-3115 024-523-2700
茨城県 029-225-5522 029-301-1550
栃木県 028-622-7177 028-622-7242
群馬県 027-252-1231 027-290-1363
埼玉県 048-882-6631 048-824-2761
千葉県 043-241-9151 043-254-7318
東京都 03-3987-6181 03-5326-2611
神奈川県 045-661-1021 045-329-3400
新潟県 025-285-3101 025-285-3030
富山県 076-425-5561 076-431-9827
石川県 076-231-2299 076-261-5191
福井県 0776-34-7000 0776-57-1611
山梨県 055-226-5711 055-223-2111
長野県 026-232-8001 026-238-1550
岐阜県 058-246-7121 058-273-1111
静岡県 054-265-3000 054-253-5530
愛知県 052-981-2323 052-962-1221
三重県 059-228-9195 059-228-9151
滋賀県 077-523-2561 077-522-2651
京都府 075-312-2400 075-315-1020
大阪府 06-6375-2321 06-6949-5309
兵庫県 078-302-5000 078-332-5601
奈良県 0742-71-9880 0744-29-8311
和歌山県 073-427-3711 073-427-4678
鳥取県 0857-22-5165 0857-20-3680
島根県 0852-21-4178 0852-21-2113
岡山県 086-245-4411 086-223-9101
広島県 082-294-6761 082-542-5555
山口県 083-922-5222 083-925-2003
徳島県 088-622-4187 088-666-0111
香川県 087-851-4411 087-822-7431
愛媛県 089-923-3800 089-968-8800
高知県 088-832-3001 088-820-8403
福岡県 092-473-6611 092-642-7800
佐賀県 0952-31-5510 0952-26-4181
長崎県 095-862-7272 095-826-7291
熊本県 096-364-0105 096-365-0811
大分県 097-532-8226 097-534-8470
宮崎県 0985-24-3101 0985-25-4901
鹿児島県 099-255-0121 099-206-1029
沖縄県 098-836-0131 098-863-2321

平成14年3月版

ページ先頭へ